ネコマタギ株投資の奨めと注意事項

前回、亭主が張っているのは、誰も興味を示さぬネコマタギ銘柄ばかりであると申したが、ネコマタギ銘柄には素晴らしい特徴があって、誰も欲しがらぬからこそ信じられぬほど割安に購入できる。

PER8倍未満、益回りでいうと12.5%超なんて株がゴロゴロあるのは、読者諸兄姉もよくご存知の所であろう。

ご存知なければ、こちらをご覧になると良い。Yahoo! finance 低PER株ランキング

このデフレ下で毎年元手の10%も会社が稼いでくれるのであれば、その会社の株を持っておけば儲からない訳がないのであるが、それでも誰も買わぬのは、皆、早晩その会社の収益が悪化するすると予想しているのである。

確かに、低PER株の利益は、今年は良くても前の年は赤字だったとか、工場であった土地を売って特別利益が出ているとか、長期的に今の利益水準を維持できないであろうと思われるものも少なくない。

又、PBR0.3倍などという純資産の1/3以下と言う捨て値としか言いようのない価格で買える株も同じくゴロゴロある。  Yahoo! finance 低PBR株ランキング

これらの会社を丸ごと買い取って、資産を切り売りにすれば、大いに儲かる理屈であるが、誰もそうしないのは、その会社の資産は正札通りの価値はない、換言すれば減損処理をする必要があると予想している訳である。

確かに低PBR銘柄は、中心的な資産の価値に疑問があったり、自己資本比率が低く一部資産の減損で純資産が大きく既存する構造だったりすることもある。 

亭主は、そんな株ばかりに手を出しているものだから、始終、減益だの下方修正だのの報に接して天を仰いでいるが、人気のある銘柄と違い、そもそも誰も期待していないせいか、株価はそれほど下落する訳でもない。

但し、増益や上方修正があっても、大して株価が上がらないのが、ネコマタギのネコマタギたる所以である。

減損処理も時々はあって、その場合はもちろん一旦それなりに株価が押すことが多いが、「悪材料出尽くし」とか訳の分からない流れで当日から上がるケースもあって、読者諸兄姉の想像されるであろう程、酷い話ではないようである。

ネコマタギ銘柄の中で、安定的な利益が期待出来そうだったり、保有資産の価値が帳面通りに近い、できれば含み益が乗っている、と考えてよさそうだったりして、「よりマシ」な株を亭主が日々探しておるので、順次吾輩が諸兄に報告していくつもりである。お眼鏡に適う株があればポートフォリオに加えてくれ給え。

所詮はネコマタギ銘柄であって、「世間様の評価は間違っておるであろう。」と、亭主と吾輩が思っているだけものであって、集中投資などして会社が潰れた日には身の破滅を招くので、特に十分な分散投資が必要である。

沢山のネコマタギ銘柄を買っておいて、配当と、純資産増加に伴う株価の上昇を享受しつつ、何かの拍子に人気が出て株価が上がった折に売却するか、誰かに買収されるのを待つというのが、吾輩の推奨するところである。

難平買いは推奨しない向きが多いが、ネコマタギ投資にあっては、将来の収益の期待が変わっておらず、その銘柄への集中度が上がりすぎぬ限りにおいては、積極的に難平買いをして差し支えなかろうと考えておる。

今更であるが、ネコマタギ銘柄は、基本的に株価が上がりにくく、株式指数の上昇局面ではマーケットに勝てないので、それが面白くないと感じる向きはネコマタギ株などには手を出さぬことである。

尚、吾輩の目的は、紹介した株を賢明なる読者諸兄姉が購入してくれることで、株価を釣り上げて亭主に有利な売却の機会を与えることであって、極端な場合銘柄紹介と同時に亭主が株式を売却している可能性もあることは、ご理解乞う。

又、紹介においては、公開情報を元にソースを示しつつ説明して参るつもりであるが、誤記/勘違い等があっても責任は負いかねるので、実際の投資は諸兄姉自身の責任において実行されたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました